コンセントとは?その役割や種類・用途について解説!
どこの家庭にも必ずある「コンセント」は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。 ただ一口にコンセントと言っても、その形状や種類、機能、用途はさまざまです。そこでこの記事では、コンセントの役割や形状、種類・用途に加えて、コンセント工事をする前に注意しておきたいポイントなどについて解説していきます。
コンセントとは
壁や床に設けられた電気を供給するための差し込み口がコンセントです。電力配給の接続器として幅広く使われており、接地側の配線端子に「W」等の接地側という文字の表記がしてあります。
コンセントの電圧と形状
コンセントは、使われる電圧や接地の有無によって使い分けがされており、様々な形状・種類があります。代表的なコンセントの形状と電圧は下記の通りです。
電圧 電流 | 100V用(定格125V) | 200V用(定格250V) | ||
---|---|---|---|---|
接地なし | 接地付 | 接地なし | 接地付 | |
15A | ||||
1500Wまで | 3000Wまで | |||
20A | ||||
2000Wまで | ||||
15A/20A 兼用 | ||||
2000Wまで | 4000Wまで |
コンセントの種類と用途
一般的によく使われるコンセントとしては、下記のようなものがあります。
品名 | ダブルコンセント | アースターミナル付 | 15・20A兼用 アースターミナル付 接地コンセント | 15・20A兼用 アースターミナル付 接地コンセント(200V用) |
---|---|---|---|---|
姿図 | ||||
用途 | 最もよく使われる汎用コンセントです。 | 洗濯機 電子レンジ 冷蔵庫 食洗器 衣類乾燥機 温水洗浄便座 | 100V用エアコン | 200V用エアコン |
接地極付コンセントがおススメな理由
冷蔵庫や洗濯機など、接地が必要な電気機器については、通常のコンセントでは接地することができないため、故障・漏電時に感電や火災の原因になる恐れがあります。電気機器を安全に使用するためには、「接地極付きコンセント」の使用がおススメです。
2005年10月に改定された内部規定においても、下記特定機器は、より確実にアースをとるため接地極付コンセントが義務化されています。
冷蔵庫
電子レンジ
洗濯機
温水洗浄便座
食器洗い機
エアコン
電気温水器
自動販売機
※「雨線外に施設するコンセント」「台所、厨房、洗面所、便所に施設するコンセント」等の特定の場所に設置するコンセントは、特定機器と同様に「接地極付きコンセント」を施設することが義務的事項となりました。
将来的な電気製品の接地極付きプラグ化への備えのため
通常のコンセントを「接地極付きコンセント」に交換する場合、新たに接地線の追加工事が必要になります。新築住宅を建てる場合、将来の家電製品の接地極付プラグ(3Pプラグ)化に備えて住宅に施設するコンセントを全て「接地極付コンセント」にすることをおすすめします。
コンセントの交換・設置工事の注意点
コンセントの交換・設置工事は基本的には有資格者(電気工事士)でないとできません。しかし、電気工事士法施工令第一条に(軽微な工事)の定義があり、軽微な工事(コンセントカバーの交換のみ等)については、資格者でない人でも、できるようになっています。ただ、コンセントの”配線”となると、電気工事士の資格を持った方に作業してもらわなければいけません。