コンセントとは?その役割や種類・用途について解説!

コンセントとは(1024×341)

どこの家庭にも必ずある「コンセント」は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。 ただ一口にコンセントと言っても、その形状や種類、機能、用途はさまざまです。そこでこの記事では、コンセントの役割や形状、種類・用途に加えて、コンセント工事をする前に注意しておきたいポイントなどについて解説していきます。

コンセントとは

壁や床に設けられた電気を供給するための差し込み口がコンセントです。電力配給の接続器として幅広く使われており、接地側の配線端子に「W」等の接地側という文字の表記がしてあります。

コンセントの電圧と形状

コンセントは、使われる電圧や接地の有無によって使い分けがされており、様々な形状・種類があります。代表的なコンセントの形状と電圧は下記の通りです。

電圧

電流

100V用(定格125V)200V用(定格250V)
接地なし接地付接地なし接地付
15Aコンセント形状1コンセント形状2コンセント形状3コンセント形状4
1500Wまで3000Wまで
20Aコンセント形状5コンセント形状6コンセント形状7コンセント形状8
2000Wまで
15A/20A 兼用コンセント形状9コンセント形状10
2000Wまで4000Wまで

コンセントの種類と用途

一般的によく使われるコンセントとしては、下記のようなものがあります。

品名ダブルコンセントアースターミナル付15・20A兼用
アースターミナル付
接地コンセント
15・20A兼用
アースターミナル付
接地コンセント(200V用)
姿図ダブルコンセントアースターミナル付接地ダブルコンセント15・20A兼用アースターミナル付接地コンセント15・20A兼用アースターミナル付接地コンセント(200V用)
用途最もよく使われる汎用コンセントです。洗濯機
電子レンジ
冷蔵庫
食洗器
衣類乾燥機
温水洗浄便座
100V用エアコン200V用エアコン

接地極付コンセントがおススメな理由

冷蔵庫や洗濯機など、接地が必要な電気機器については、通常のコンセントでは接地することができないため、故障・漏電時に感電や火災の原因になる恐れがあります。電気機器を安全に使用するためには、「接地極付きコンセント」の使用がおススメです。
2005年10月に改定された内部規定においても、下記特定機器は、より確実にアースをとるため接地極付コンセントが義務化されています。

冷蔵庫
冷蔵庫
電子レンジ
電子レンジ
洗濯機
洗濯機
温水洗浄便座
温水洗浄便座
食器洗い機
食器洗い機
エアコン
エアコン
電気温水器
電気温水器
自動販売機
自動販売機

※「雨線外に施設するコンセント」「台所、厨房、洗面所、便所に施設するコンセント」等の特定の場所に設置するコンセントは、特定機器と同様に「接地極付きコンセント」を施設することが義務的事項となりました。

将来的な電気製品の接地極付きプラグ化への備えのため

通常のコンセントを「接地極付きコンセント」に交換する場合、新たに接地線の追加工事が必要になります。新築住宅を建てる場合、将来の家電製品の接地極付プラグ(3Pプラグ)化に備えて住宅に施設するコンセントを全て「接地極付コンセント」にすることをおすすめします。

コンセントの交換・設置工事の注意点

コンセントの交換・設置工事は基本的には有資格者(電気工事士)でないとできません。しかし、電気工事士法施工令第一条に(軽微な工事)の定義があり、軽微な工事(コンセントカバーの交換のみ等)については、資格者でない人でも、できるようになっています。ただ、コンセントの”配線”となると、電気工事士の資格を持った方に作業してもらわなければいけません。

◆関連記事

電材とは?種類や特徴をわかりやすく解説

配線器具とは?種類や特徴、用途を詳しく解説

タイムスイッチとは?種類や特徴を解説!

電材バンク 電材の買い取りならツールアップ